セブのお祭りシヌログ・フェスティバルに子連れで行ってきた

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セブ島が1番盛り上がるシヌログ・フェスティバル

フィリピンのセブ市で毎年1月の第3日曜日に開催されるお祭りシヌログ・フェスティバル(Sinulog Festival)。セブの守護聖人である「サント・ニーニョ(幼子イエス)」を讃える宗教的・文化的なイベントで、フィリピン国内外から多くの観光客が訪れます。

サント・ニーニョ教会で行われるミサや、サント・ニーニョ像を祀るパレードが見どころ。ロクに下調べもせずパレードをやっているであろうあたりに突っ込んだセブ1年目。それはハロウィン時の渋谷スクランブル交差点のような若者のお祭り騒ぎのような感じでした(行ったことないけど)。

若者にオススメ?屋外クラブ的な楽しみもあるシヌログ

爆音で音楽が流れる一部の通りは人でごった返し、屋外クラブ状態。なぜかペイントを顔やTシャツにつけ合って盛り上がっています。民家の庭からノリのいいおじさんが水をまき、熱気を帯びた若者たちは涼しくて心地よい水しぶきの刺激にさらに盛り上がります。よくわからないままモミクチャになり、ペイントを顔や腕、衣服に塗りたくられ、もう2度と行かないと決意しました。

が、9年後。

せっかくセブに住んでいますし、子どもに1度はちゃんとパレードを見せたいと今年リベンジすることにしました。

シヌログ・パレードのコースをしっかり予習

今回はネットで調べるだけでなく実際に行ったことのある人にも聞いて、パレード開始地点を朝イチで目指しました。フェスティバル1週間前からタクシーが全然つかまりませんでしたが、この日は奇跡的にタクシーを拾え、車両通行止めギリギリまで車で行くことができ、公式HPにパレードが始まると書かれていた場所付近の日陰最前列を確保。

次にスタートするグループが見えているので、もう間もなく出発するはず。一部のフィリピン人には子連れで行かないほうがいいと言われていましたが「なんだ楽勝じゃん」と高を括っていたところ、待てど暮らせどパレードが出てきません。

40分後、ようやく待機していたグループがノロノロと歩いて進んで前を通り過ぎました。え?踊らないの?

パレードの概念が崩壊した2025年

わたしのイメージは、スタート手前からずっとファンサしてるディズニーランドのパレード的なものでしたが、シヌログのそれはコースに出てきた演者がダラダラ歩いて出てきたものの、手持ち無沙汰の様子。

パフォーマンスが始まりそうもないので先に進むも、前に出発したグループも観光客と写真を取ったり、道の脇に座って休憩したり。

「そうか、ここはフィリピン。暑いもんな」と妙に納得したものの、思ってたんと違う。

いつ始まるのか、どの地点でやるのか、ルールがまったくわかりません。40分以上待って、スタート地点はパフォーマンスが始まるところではないとわかり、最も人が集まると聞いたオスメニア・サークルへ向かうことにしました。

人気のオスメニア・サークルは噂通り

オスメニア・サークルに入るまでの歩道が満員電車状態。ものすごい人で「しまった!引き返したい」と気が付いたころには遅く、戻ることは出来ませんでした。流れに身を任せて進むしかありません。遅延時の日比谷線くらいギューギューで、息苦しい。暑い。ヤバい。

途中、背伸びをしたり、子どもを少し高所へ登らせたりして、フレッシュな涼しい空気を取り込みながら、何とかオスメニア・サークル内に到着。満員電車のような混雑は脱しましたが、パレードは見えません。踊っているようですが、見物客が幾重にも重なり鑑賞はできませんでした。

仕方なくパレードの通らない裏道を通ってオスメニア・サークルを脱出。仕事で遅れてくる夫と合流するため再びスタート地点に向かうあいだ2チームのパフォーマンスに遭遇できました。

3時間も滞在して2組。なるほど。こういうもんか。それとももっと上手い方法があるのでしょうか。

時間帯か場所のせいかわかりませんが、途中オスメニアサークル付近でfacebookメッセンジャーが送れなくなり、ショートメッセージしか使えませんでした。今年はテロ対策のための通信制御を行わないと聞いたので、ただ単に回線がパンクしたのかもしれません。

アヤラモールで涼んで昼食を食べて帰りましたが、そのときはもうスマートフォンでインターネットを使えませんでした。

今回の知見を活かして、来年はもっと上手にまわりたい気持ちと2度と行きたくない気持ち半々です。子どもはもう行きたくないと言うと思います。